最近、若狭勝代議士のメディア露出が増えています。
「日本ファーストの会」という政治団体や「輝照塾」という政治塾を立ち上げられました。
また、国政政党「希望の党」を設立する見込みであると発表されました。

・・・と思いましたら、9月25日には小池氏が「リセット」して自身が党首として結党すると発表されました。
おそらく若狭氏では役不足であるとの判断でしょう。発表前に知らされていなかったのか、「携帯が壊れていたから・・・」と弁明されていました。

若狭氏は、東京10区(豊島区および練馬区の一部)選出で、私の地元に近いです。
国を良くすべくがんばってほしいのですが、現時点では信頼できないと評価しています。

若狭勝の経歴(黒歴史)

若狭勝氏のこれまでの経歴から、実直とはとても言えない軽薄な人物像が浮かび上がります。

超重要法案の採決で造反

若狭議員は、2014年12月に自民党の比例27位で当選後、国政に貢献したという特筆すべき実績がなく、むしろ「足を引っ張ってきた」と捉えるのが自然でしょう。

特に、自民党所属でかつ比例代表選出議員でありながら、2015年7月16日、日本の安全確保に重要な役割を果たす超重要法案である「平和安全法制」の採決で本会議を欠席して棄権しました[関連記事][全議員の投票行動]。この採決では、自民党では若狭氏と村上誠一郎氏の2名が本会議を欠席しましたが、すでにこの時から若狭氏の造反は始まっていました。

2016年都知事選で小池百合子氏を支持

そして、注目を浴びた唯一の動きが、「2016年7月に実施された都知事選で小池百合子氏を支持したこと」です。
確かに注目はされましたが、これは「実績」ではありませんね。

離党そして国政政党党首への儚い夢

さらに、2016年10月、小池百合子氏辞職後の補選で東京10区から自民党の公認を得て当選しましたが、直後から政権批判を開始して早々に離党しました。
最初から離党する気なら、自民党公認候補として立候補したこと自体が有権者への裏切り行為でした。多くの有権者は、「若狭勝」に投票したのではなく、「自民党候補」に投票したからです。

このため、以下のような批判が出るのは当然であり、私も同じ意見です。

国会議員としての実績が何もない状態で、(実質的に小池氏の傀儡であるとしても)国政政党を旗揚げしようという感覚が、常識外れに思えます。

結果的には9月25日の小池百合子氏の記者会見ではしごをはずされて夢の宴は終了しました。

政策目標が見えない

国会議員で、政治団体のトップであるなら、「どんな国家・社会を目指しているのか」を発信すべきだと思います。

ウェブサイトの主張

そこで、若狭氏のウェブサイトを見てみたいと思います。
「わかさの力点」が記載されています。以下の様なものです。

1.軸足として

①(実務)法律家の視点で、政治課題・問題点をあぶり出す!
②議員の視点で、社会の崩壊を防ぎ、公正で豊かな国の基盤をつくる!

2.日本国内でのテロの阻止、そのための対策の整備!

3.「法(歌)は世につれ、世は法(歌)につれ」を意識した政治の実践!

4.法律の不合理・不条理を正す

5.今後日本社会を支える4つの価値観(注:① 公正、② 透明性、③ 説明責任、④ 情報公開)を重視!

6.愛人心(あいびとしん)で日本社会を取り戻す!

主張を解読すると・・・

ほぼ全て当たり障りのない抽象的な概念が多いですね。
具体的な政策に関する記述は強いて言えば下記のようなものです。

  • テロ対策に注力する(「テロ等準備罪」創設を支持していたのではと読めますが、明確に書かれていません)
  • 原発再稼働に反対。テロ対策が不十分との理由。
  • 平和安全法制で規定した「存立危機事態」の定義があいまいなので明確化すべき。いわゆる「反戦自衛官」による訴訟が提起された場合の備えが不十分との理由。

元検事だけあって、テロ対策や訴訟を想定した手続面の整備をしようとのスタンスは当然でしょう。

しかし、国防や外交の強化についての言及が少ないですし、自民党比例代表選出議員でありながら平和安全法制の採決をボイコットした「実績」はあまりにも重いです。
これほど東アジア情勢が緊迫している中、政治家・政治団体の長であるなら、国防・外交の強化方針を語らねばなりません。しかし、上述した経緯から、この方は本心では日本の国防弱体化を狙っているに違いないと判断しています。

批判や枝葉・手段の議論ばかり

メディアで語る内容も、実現したい政策ではなく、単なる批判や枝葉・手段の議論ばかりであることが目につきます。

「しがらみ政治」批判

彼の口癖は「しがらみ政治」批判[参考記事(日付不明)][参考記事2017.6.5] ですが、空虚な言説だと言わざるを得ません。

第一に、「しがらみ」の定義が不明瞭です。しがらみ(柵)とは、水流をせき止めるための柵ですが、具体的に何を指しているのでしょうか。
若狭氏の2017年6月5日の記事にはこうあります。

「しがらみ政治」と言うのは、例えば、自らの利害関係を忖度した形で政治を行ない、あるいは、自分たちの意地やメンツで政治を行ない、都民等に目線が向いていない政治をいいます。「しがらみ政治」は利権構造に非常になじむため問題があります。

具体的に誰のどのような行動かは例示されていませんが、若狭氏はきちんと例示をせねばなりません。「自民党が利害関係を忖度している気がする」などの「ような気がする」「と感じた」ばかりでは誰も相手にしてくれません。

私が最近の事例で思いつくのは、在日朝鮮人・韓国人の利害関係をやけに重視する民進党や、獣医師会から100万円の献金を受け、ありもしない「疑惑」で愛媛県における新規学部開設を妨害している民進党の玉木雄一郎氏などです。これらの人々は確かに批判に値すると思います。

若狭氏の親分である小池百合子氏の「都民ファーストの会」は、意思決定における情報公開などを主張されていました。日本社会では常に野党が与党批判の道具として利用してきた「万年野党的スタンス」です。
しかも、「都民ファースト」は都政の与党となったものの、役員人事における意思決定の透明性が全くないことが批判されています。これはどうしたことでしょう。

第二に、政治家の仕事とは、「しがらみ」を解きほぐし、調整して政策を実現することであって、毎回議員を総入れ替えして一年生議員ばかりにすれば社会が良くなるわけではありません。

少なくとも都政では与党になったのですから、外野から批判するのは卒業して、責任ある立場に移行してはどうでしょうか。

女性首相推進?

小池氏の支援理由を聞かれての第一声は「女性首相を出したい」。
その論理ですと、福島瑞穂(捏造された朝鮮売春婦問題を国際問題化させるために奔走した)や辻元清美(皇室を継続的に侮辱している)でも「女性だから」支持することになってしまいますが、よいのでしょうか。

一院制がメインの政策?

日本ファーストの基本政策に「一院制」を前面に出していましたが、思うところがあります。

  • まず現状認識がずれています。日本の存続に関わる問題が発生している平成29年9月のこの段階で、国防・外交が第一に出てこないことは大きな問題です。
  • 「スピーディーな国会運営」とのことですが、ではスピードをあげたとして「どこを目指す」つもりですか。スピードが速くて目的地かわからない乗り物に、国民を乗せようとしていますか?

若狭氏は早急に具体的な政策提示を

実現したい国家・社会の姿も提示せずに「新党だ」「政治塾だ」といっても誰も信用しません。
早急に具体的な政策を示して、旗幟を鮮明にされることを期待しています。

若狭氏が新しい政治団体で国益に資する実績を出せば、みずからの黒歴史を塗り替えることは可能だと考えています。
引き続き、若狭氏の今後をウォッチしたいと思います。